037 大決心(名言ワンダフルライフ365)


善にもせよ、悪にもせよ、
人が或る大決心を固めた場合には、
其れに付随する一種壮烈な感懐が
胸一杯に溢れるものである。 谷崎潤一郎


大決心したときの心の声、
それは「よく生きたい」という本心の叫び。


***

自分が大決心したのはいつだろうか? と思いを巡らしてみた。

23歳のとき、大阪へ。28歳のとき、独立自営の道へ。40歳のとき、岡山へ帰省。47歳のとき、100日修行へ。

その中でもナンバーワンは、やはり28歳の独立自営だったと思う。サラリーマンから経営者へ、と言いつつも、経営のけの字も知らない、というよりも経営者を目指していたつもりもなく、何の準備もなく海に飛び込んだ、あわれな青年という感じだった。

しかしそのときの心境は、まさに「一種壮烈な感懐が胸一杯に溢れるもの」だった。

今思うと、大決心するという経験ができてよかった。その経験は自分の人生の宝物になっている。


その決心のときは、今振り返ってみると自分の節目だと気づく。

竹は節目を作りながら真っ直ぐ上に伸びていく。節目があるから上部に伸びていけるのだ。

決心するとは決断すること。決して断つ、それは何を断つかといえば、一番に人間関係だと思う。自分の根幹となる人間関係、家族、友人、恩師などはそのままだが、枝葉にあたる人間関係はごっそりと入れ替わってしまう。まるで場面の変わった映画のように、キャストが総入れ替えになるのだ。

また、自分という主役の姿も変わる。青虫が蝶になるためにサナギになったとき、そのサナギの中は液体化され、蝶の痕跡はない。その中に宿った蝶になるという情報が、液体を蝶という個体へと進化させるのだ。

大決断して、進化する人間もまた、それと同じような現象が内部で起こっているように思う。


人間であれどんな生物であれ、その根底には「よく生きたい」という本能がある。その本能は、自分らしく進化したいという願望でもある。

壮烈な感懐とはまさに「よく生きたい」という本心の叫びなのだと思う。






















***


by kojobunko | 2019-02-06 06:57 | 名言ワンダフルライフ365 | Comments(0)


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