(立命)名言ワンダフルデー27

名言ワンダフルデーでは、名言の裏側にある「おもしろ視点」を見つけ出して発信していきます。名言ワンダフルデーのキャラクター「よみガエル」がバリバリの大阪弁ツッコミ超訳でせまります。はじまりはじまり、今日の「名言ワンダフルデー」の名言です。


[今日の名言]

あちこち旅をしてまわっても、
自分自身から逃れられるものではない。

アーネスト・ヘミングウェイ
(1899〜1961年 小説家、詩人)

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今日のよみガエル超訳−−−−−−−−−−−−−−


人生ってな、自分で選んだ世界を、
自分が旅しとんねん。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


運命は決まっているのか? 
決まっていないのか?


そんなことを考えさせられる、おもしろい書物があります。
『陰騭録』(いんしつろく)といいます。

著者は袁了凡(えん りょうぼん)といって、
明代、呉江の人で、嘉靖年間から万暦年間を生き、
74歳で亡くなるまでの体験を書き残した書物です。

豊臣秀吉の朝鮮征伐のときには、
袁了凡は明軍に加わって朝鮮に来たこともあるようなので
実在の人物であることは間違いないです。

どうも、その内容は創作したんじゃないかと思うくらい、
展開がドラマチックなんですが、
その経歴や、その人となりをみると、
創作じゃない、信憑性の高い内容だと思います。


ざっくりですが、こんな感じです。

袁了凡は幼名を学海といい、
早くに父を亡くして、
母の意向にしたがって医師を目指していました。

本心はというと、官吏(役人)になりたかった。

あるとき、という不思議な老人に出会い、
老人は学海の将来を詳細に予言します。

その後、学海は予言を信じて、
科挙を目指したところ、
驚いたことにそのとおり合格した。
他の予言もみごとに、

すべて的中。

ああ、人生はすべて決まっているのか、

と学海は、

悟った

のでした。

学海は、役人になったのちに、
以前から教えを受けたかった雲谷禅師を訪ねます。
雲谷禅師は、
学海が若くして迷いのない境地にたどりついていることを感心します。

禅師は、

どうやって今のような境地にいたったのか、

と尋ねました。

学海はこれまでの人生の話をしたところ、
禅師は、

この大バカもの

と叱咤。

驚く学海。

人はみずからの力で立命できるのだ!

と、その考えの間違いを諭しました。

学海はその話に、

強く感動

し、その教えにしたがって、

徳性を磨き、

善事を行い、

陰徳を積んで


いきました。

すると、あれだけ違わず当たっていた孔老人の予言は、

だんだんと当たらなくなり、

53歳で死ぬと言われていた寿命も74歳まで生き、
子に恵まれないとの予言もはずれて、
息子をもうけることができた。

学海はみずからその悟りを得て、

了凡

と名を改めて、
この書物を子孫のために記したといいます。


いかがでしょう。
ぼくたちは、命を授かってこの地上に降りてきました。
この命には、

宿命

運命

立命

があります。

宿命は変えられませんね。
どの親に生まれたか、
性別などです。

運命は、運という字が示すように、
運ぶもの、ですから、
流動的です。

そして、

袁了凡がたどりついた境地が
立命です。




さて、この

宿命、運命、立命

これをもっとわかりやすい視点から解説してみましょう。

大海というゴールに向けて始まる人生。

さて、どの川を選ぼうか、
その

選んだ川がまさに宿命

なんです。

その宿命ともいうべき川にいざ船出。
いよいよ大海への旅が始まります。

川には激流もあれば、緩やかな流れも。
ときには滝さえもある。
この

変化に富んだ流れこそ運命

なんですね。

袁了凡はこの川の流れの法則を知った。
流れにさえのっておけば、
大海にいつかはたどり着くことを。

放っておいても大海にたどりつくし、
もう、流れのままでええやん。


というわけです。

ところが雲谷禅師に、

お前アホか!
オールもって漕いだら、
あっちの岸、こっちの岸、
そんな楽しみもあるのに、
流れまかせかい。
パン!
(頭をはたく音)

オールをつかって漕ぐことを教わった。
そのおかげで、流れの中にありながらも、
みずからの意志で方向を変える術を知ったのです。
その方法を知ったおかげで、
滝から落っこちて53歳で死ぬところを、
別の流れを見つけて回避することができた。

それに、自分の意志で岸にたどり着くことも知ったので、
そこで息子という同伴者も得ることができた。

というわけ。


じゃ、最後に、
今日のよみガエルのツッコミ超訳でしめくくりましょう。

人生ってな、自分で選んだ世界を、
自分が旅しとんねん。



大海に向けて、

自分が選んだ宿命ともいうべき川を、

運命という流れにほんろうされながらも、

みずからのオールをもって進む。

袁了凡の教えが、
多少なりとも伝わったでしょうか?














***
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by kojobunko | 2015-04-27 13:59 | 名言ワンダフルデー


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